七大戦振り返り その2

七大戦振り返り その2

こんばんは。またお前かって感じで申し訳ないですが、ごっちゃんこと後藤です。

後半です。

4種目目、鉄棒。
鉄棒は跳馬と同じくらい盛り上がりました!

一番手のゆうとは飛越も上手くて本当に1年生かという感じです。そして最後に突然車輪宙をぶち込んできました。車輪を止めるより手を離した方が楽だと言っていましたが、やるならやるって最初に言ってくれ。怖いよ!本当に藤巻みたいな体操をしてみんなを驚かしてくれます。でも危ないから次の試合までにはちゃんと安心して見ていられる車輪宙マスターしておいて下さい。そうしないと本気で怒りますよ。

2人目はかずき。かずきは何と言っても逆ツイが熱い!今までのチューリップカットを入れた構成ではダブルスイングが多く、落下がなくてもなかなか点は出ていませんでした。そこでちゃんと通せる七技目として逆ツイに狙いを絞って練習してきました。七大前最後の土曜練で初めて成功し、しかし通しではon the barという具合だったので、本番ヒヤヒヤしながら応援していました。ところが本人は行ける気がするという言葉通りサラリと美しく決めてきました。跳馬といい、かずきの本番の強さには感服します。かずきの最終種目のあん馬もそれはすごいです。

3人目は奈良ちゃん。かずきとは違って本番に強くないタイプですが、この夏の奈良ちゃんは違いました。7月半ばにはトレ体で初車輪宙を回し、8月の試技会ではしっかり実力を出して団体入り。七大前最後の土曜練ではついに通し切りました。ところが会場練習では宙下りが狂い始め、手を離すのが早く前に吹っ飛ぶ実施が多くなってしまいました。かなり危なげな様子でハラハラしました。前日練習では西川さんの補助の元飛越、ツイスト、車輪宙と入念に鉄棒を確認していました。そして迎えた本番。最初も途中も最後も不安があった技だと思いますが、見事決めてくれました。奈良ちゃん本番に強い!演技後のハイタッチもめちゃくちゃ力強くて、嬉しさが伝わってきました。こういうところが団体戦の良いところ!

4人目はほーちゃん。鉄棒が得意で安定感があるほーちゃんですが、会場練習ではツイストが狂ってしまい心配そうにしていました。そして、対外試合では初のダブル。しかしほーちゃんの鉄棒は大丈夫、安心して見ていられました。まず飛越、脚も揃えて綺麗な実施。そこからほんてん。しめが強いほーちゃんのほんてんはいつでも美しいです。不安にしていたツイストもびっくりするぐらい綺麗に決まって一安心。最後は加速からのダブルを余裕を見せて決めてくれました。これで2年生。今後もほーちゃんの鉄棒に期待大です。アドハー一緒に練習しよう!

5人目清家。清家は通しの鬼、との異名が僕の中でついているほど鉄棒は毎練習通し三昧でした。車輪器では1度入るとほんてんを10回くらい連続でオラオラやってしまうほどです。今までは試合になると飛越がつかめない、ほんてんで振れ戻ってしまう、という失敗がありましたが、今回はそんなことは絶対にあり得ないと自信を持って言える、そんな練習を詰めてきました。本番も清家ならいつも通りが出せる、そう安心して応援ができました。本番、いつもより車輪の回数を減らして、減点を最小限に抑え、最後の着地も上手くまとめてくれました。流石!

6人目、私、ごっちゃんこと後藤です。鉄棒に尋常でない情熱を持っていて、自分でも気持ち悪いと思います。軽く引きます。8月半ばのインカレ後、終末の伸身ダブルが狂ってできなくなっていました。また、構成が中身の技がヒーリー(前方車輪1回ひねり片大逆手)くらいしかなく寂しかったので、ヒーリー、移行、ツイスト、エンドーひねりと詰め込んでいましたが、体力不足で難しい状況でした。そんな中、肘を怪我し、その1週間後には足の指の靭帯を損傷。不運続きでした。七大前最後の土曜練習では、みんなは鉄棒で新しく技ができたり、通しが決まったりする中、僕はコスミック後のエンドーで落下し、さらには終末が抱えのダブルになった上に前に吹っ飛んで盛大に転倒しました。清家には「お前どうした?」と言われました。自分でもこんなに不甲斐ない通しは初めてで、「気持ちが足んねえよ」と自分に言い聞かせながらも、悔しくて悔しくて、みんなには見せなかったけどちょっとだけ泣きました。
そんな状況で迎えた七大戦。1日目の会場練習、会場の鉄棒は非常にやりやすく、伸身ダブルがここ最近では最高の出来映えでした。鉄棒が柔らかく横に良くしなってくれて、加速の入れ込みがしっくりきたのです。その代わり今度はコスミックが横に飛んでいって、バーを持ち損ねそうでした。
さて本番、コスミックは姿勢はイマイチでしたが上に飛んだのでキャッチは大丈夫、その次のエンドーが山場(山場が来るのが早い)、少し停滞しましたがなんとか倒立へ。ヒーリーはサラリとやって、逆車を挟んで安全に移行、下りは入れ込みしっかり、足持ってきて脇閉じて。抜きが早くて前に吹っ飛んでいきましたがギリギリ立てました。結構危なかったです。去年に引き続き、荒々しい演技になってしまいました。中身も結局ヒーリーだけで、少し物足りないですが、これが今の精一杯でした。着地後、挨拶した後はもう何も覚えていません。空っぽになってしまいました。まだ床とあん馬があるのに!この馬鹿野郎!鉄棒で燃え尽きた僕は床とあん馬でやらかしてしまいました。

七大戦後半、3種目書く予定でしたが、鉄棒のことを書きすぎました。床、あん馬はどなたか書いて頂きたいです。よろしくお願いします。


4年生は七大戦で一区切り、幹部交代をして代替わりです。

トレ体は今までの人生で一番思い出が詰まった場所です。人生で一番何かに打ち込んだのは、間違いなく、東大体操部での3年半です。

こうして体操を続けてこられたのは、偉大な先輩方やコーチの福田さん、素直で可愛いけれど頼り甲斐のある後輩、そして、なんだかんだあるけど一緒に笑って一緒に泣いた同期のおかげです。今までありがとうごさいました!

なんだかまとめてしまいましたが、まだまだ体操を続けるつもりですので、今後もどうぞよろしくお願いします。


後藤義景













七大戦振り返り その1


七大戦 振り返り

こんにちは。再び4年の後藤です。

男子団体の演技を振り返ります。

団体メンバーは4年後藤、清家、2年奈良(奈良ちゃん)、深澤(かずき)、松本(ほーちゃん)、1年菊池(ゆうと)。チームリーダーにはM1の西川さんと3年の下田がついてくれました。

はじめは吊り輪。ほーちゃん、奈良ちゃん共に振り十をきれいに決め良い実施。続くかずき、上手くまとまったように見えましたが、振り十の持ち込みで肘を曲げすぎて難度不認定になってしまいました。落ち込むかずき。でもここから。ここで気持ちが切れてしまっては困ります。かずきの第一の山場は跳馬ですから。ゆうとは終末はシングルにして上手くまとめました。5番手は後藤です。肘を痛めていて十字はできませんでしたが、けあがり脚前挙を入れて安定の構成です。最後は清家。補強の成果を出した素晴らしいほんてん倒立を見せてくれました。

第2種目、跳馬。今回東大が最も盛り上がった種目だと思います。先鋒ほーちゃん、いつも通り転回。ちゃんと立ちました。奈良ちゃんも転回。もうすぐ転回を卒業するでしょう。そしてかずき。転回前宙。今までの練習で着地をとれているところを見たことがなかったので正直不安でした。高さも割とギリギリで、練習では回りすぎて前に飛んでくか、開くのが早くて尻餅かといった具合。本番は生きて帰ってきてくれればそれだけでいい、そんな気持ちで応援していました。それがなんということでしょう。0.01秒の単位でタイミングを合わせて着地。立ってきた。今回の七大戦で多分一番嬉しかった瞬間でした。なんだか本人は当然決まりますよといった感じでしたが。凄かったです。続くゆうと、抱え込みツカハラで余裕の着地。次の試合は伸ツカ頼みます。5人目清家。こだわってきた転回前宙。立ってきた!本当に良かった。まったく転回前宙は毎回立てるかどうかドキドキするから心臓に良くないです。最後は後藤。安定の伸身ツカハラ。今回はバッチリ着ピタで。着地が決まると本当に気持ちが良いです。

3種目目平行棒。ルール変更で逆懸垂が要らなくなったため、新たなテンプレ構成が生まれました。けあがり、脚前挙、しんぴ、移行、前振り上がり、倒立、下り。なんだか教科書に載ってそうな基本技オンパレード構成です。
はじめはかずき。倒立なしでカット多用の珍しい構成。平行棒のしなりがいつもより強く、キャッチの際にビヨンビヨンしていましたが大丈夫。2人目は奈良ちゃん。移行を入れたテンプレ構成。落ちずに移行が決まって一安心です。ゆうとはテンプレ構成の最初に棒下宙を入れた構成で、数年前はみんなこの構成でしたね(移行は無し)。最後まで上手く決まって高得点。ほーちゃん、倒立でワタワタして技数減点をくらってしまいました。倒立の基礎力向上はみんなの課題です。清家はしんぴで筋トレを始めてしまいました。最後の後藤、テンプレ構成でしたが移行が流れ、下りで僅かに一歩。守った構成だったのに点は出なくて、しかし大きな失敗もなかっので、じわじわとした煮え切らない悔しさでした。平行棒はもう守りません。攻めます。

長くなるのでとりあえず今回はここまでにしておきます。


4年 後藤義景





七大戦



皆様こんにちは。4年の後藤です。

今日が七大戦の団体戦当日です。2時間後には最後の演技が始まります。とっても楽しみです。

団体メンバーは学年上から後藤、清家、松本(ほーちゃん)、奈良ちゃん、深澤(かずき)、菊池(ゆうと)。吊り輪入りです。

僕は鉄棒ですね。インカレからあんまり変わっていませんが綺麗に通したいです。頑張ります。

清家、かずきは跳馬の転回前宙が山場です。着地までがんば!

清家は吊り輪で倒立があるので見所です。
かずきは鉄棒で逆ツイに挑戦します。しっかり車輪に繋げてほしい!頼むよ!

ほーちゃんは鉄棒の演技が美しいです。特にほーちゃんのほんてん倒立は素晴らしいです。
奈良ちゃんは最近鉄棒が通るようになりました!車輪宙までがんば!さらに、奈良ちゃんのあん馬は気合が入っています!見所です。

ルーキーのゆうとは床の宙返りの高さに注目です。跳馬はツカハラを回すので高得点を期待しましょう!


それでは最後の七大、楽しんできます!


4年 後藤義景

隙あらば自分語り

こんばんは。4年の清家です。
聞いたところによるともうすぐ引退するらしいです。今は出発前夜です。ふと思い立って書いています。

補強に関する話はまた今度にして、せっかく最後なので恥ずかしながら自分語りをします。

思えば、1年生の時。遠藤さんの卒部論文(名著なのでまだ読んでいない現役部員は読むべし、平成25年度冬部報)を読んで、「ドストエフスキーの小説があるのに僕らが小説を書く意味はあるのか?」という言葉がずいぶん頭に残っていました。
本文中では先輩方が書いた素晴らしい卒部論文があるのに自分が何を付け足すことができるだろうか、という文脈で使われているわけですが、寝ても覚めても腰痛で鬱がちな当時の自分はひょんな曲解をかましました。
「内村航平の体操があるのに僕らが体操をやる意味はあるのか?」

新人戦で何もできない自分を嫌というほど思い知らされ、怪我に悩み、続ける意欲が湧かなくなっていた時期のことです。
どーせ続けても世界王者にはなれないし(当然だけど)、世界どころか東日本の新人戦ですらバケモンみたいなの多すぎだし…勝てねえよ…
そもそも腰痛ずっと続くなら試合どころか練習すらできないし、てか痛い痛い痛い。なんもできない。もう無理だってマジで。
そもそも俺は何で体操やってんだっけ?そんな固執するようなもんだっけ?———

結局この思考はもやもやと解決しないまま、腰は何となく動かせるようになり、辞めるきっかけもなく続けてきた結果ここまで来てしまったわけですが、僕が体操をやる意味というのは結局のところなんだったのでしょうか???

今になって考えてみると、月並みですが、自分は「勝つ」ことに一番の意味付けを置いていたように思います。
ライバルを設定して勝つのも大事ですが、どちらかと言えば過去の自分に勝つこと。勝ち続けること。少しずつでも、進歩を続けること。
それが何とかやっていくモチベーションで、嫌になりそうなときは昔の動画を見て、進歩を確認して、まだ行ける!って踏ん張ってきました。
(そういえば先日上下揃えて赤の練習着を着ていったらたえちゃんに「赤を着る人は勝ちたがっているらしい」と言われましたが、これはあながち間違ってはいないのかもしれません)


そんなこんなでこれまでやってきたことが集積して、淀みなく繋がって(たまに淀むけど)、演技として完成していく感じ。
出来上がった演技が自分のアイデンティティになって、もう内村航平なんかどうだっていいや。(失礼しました)
これが今の自分の体操。続けてきてよかったなー。
最近そういう風になって、本当に体操が楽しいです。中津川さんが一昨年書いていたことがようやく分かった感じがします。

というわけで最後も楽しんで、自分に勝つ。結果、相手にも勝つ。そんな感じで行ってきます!

東大体操部、七大戦頑張っていきましょう!!!


最後ということでメッセージも。
僕をここまで育ててくれた先輩方には感謝をしてもしきれません。本当にありがとうございました。
日紫喜さん、米田さん、中西さん、茂沢さん、土居さん、大江さん、武田さん、原田さん、中津川さん、西川さん、大野さん、たつるさん、丸山さん、稲沢さん、島田さん、松本さん…多すぎて書ききれませんね。書けていない方にも感謝感激雨あられです。
特に福田さんには1年生の頃の前宙やらロン宙から、4年生までお世話になりっぱなしでした。不器用な僕を見捨てずここまで見守っていただきありがとうございました。

後輩たちは経験者も多いし、センスもいいし、教えられることはあんまりないけど、今年いっぱい補強だけはしっかりさせてやるからな。許してね。


清家 康博

要らないプライドと、要るプライド

こんにちは。
4年の今田です。

前回の記事が最後になるかもしれないなと、思っていたのですが、部員のみんなが早く更新してくれたので、また書くことができました。

ありがとうございます。


最後の部員日記になります。




いつだったかは忘れてしまいましたが、結構前、
私と後輩の香織ちゃんで一緒にミニトラに入っている時に、私がまだ練習したことのない屈身前宙を先に香織ちゃんが練習し始めた瞬間がありました。

この日、正直とても落ち込みました。

しかし、香織ちゃんの方が上手にできていたのは分かっていましたし、悔しいのは「自分が先輩だから」という、どうでもいい考えから来ていることにも気付きました。



体操は、嬉しい感情が付き物ですが、
同時に
悔しい、とか、負けたくない、とか、負けず嫌いの感情も伴うと思います。

そこで、変なプライドに固執せずに、自分の良くなかった所と向き合えたら、ちゃんと前に進めるかな、
なんて考えながら、練習するようにしています。




もう一つ。

平均台の前宙降りがどうしても上手くできず、何度もアドバイスを貰っているのに良くない所を変えられなかった日がありました。

自分がとても情けなくて、悔しい思いをしました。



でも、ここで、ちゃんと良くない所を直せば自分にだってできるはず、と思えるプライドは必要だったと思います。

それを信じて周りの方々も教えてくださるんだと思えば、結構頑張れたりします。





弱い自分と向き合うのは、すごく嫌で辛いことです。
でも、ちゃんと向き合えれば、きっと、とても強い選手になれると思います。


だから、

ガンバ!後輩たち!!



今田
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